紫外線の種類と対策を徹底解説|UV-A・B・C・近赤外線の影響と予防法【完全版】
前回の記事では、ニキビができる場所別の原因を部位ごとに解説しました。
今回は紫外線の種類と肌への影響、そして状況別の対策方法を徹底解説します。UV-A・B・C・近赤外線の4種類について、正しい知識を身につけましょう。
はじめに
基本的に紫外線は以下の4種類に分かれます。
?? 紫外線の4種類
- A波(UV-A)
- B波(UV-B)
- C波(UV-C)
- 近赤外線
それによって受ける肌への影響というと誰もがシミ・そばかすをまず初めに思い浮かべるかと思います。もちろん、間違いではありません。
シミ・そばかすができるメカニズム
肌は
- 表皮
- 真皮
- 皮下組織
の3つに分かれています。
表皮の中で最深部にある基底層は、表皮の細胞を生み出す働きをしています。ここにメラノサイトと呼ばれるメラニンを生み出す細胞があります。
?? シミができる流れ
- 紫外線を浴び続けるとメラノサイトを刺激
- メラニンを多量に生成
- メラニンがターンオーバーとともに肌表面に押し上げられる
- シミ・そばかすが表に現れる
ここまでは、ご存知の方もいるかと思われます。そのためこの記事でお伝えするのは、それ以外の環境や時期などによる身体への影響です。
それを深く知り、上手く共存していけるきっかけになることができれば幸いです。ご覧ください。

この記事の内容
紫外線4種類の特徴と影響
紫外線A波(UV-A)とは
私たちが普段浴びている紫外線の9割はUV-Aです。天候に左右されることなく地表に届くこれは、肌に対するダメージはさほど大きくないと言われています。
?? UV-Aの影響
短期的ダメージ:少ない
中長期的ダメージ:大きい
- 真皮にまで侵入
- コラーゲンやエラスチン線維の切断
- 線維芽細胞へのダメージ
- シワといった肌のハリや弾力を失わせる光老化を起こす
- シミにも影響
最近発見された影響
- アレルギー(光線過敏症)を引き起こす
- 活性酸素を発生させる
紫外線B波(UV-B)とは
UV-Aや近赤外線より波長が短く、肌表面にダメージを与えます。他より強いエネルギーを持っており、浴び続けると
- 肌が赤くなる(サンバーン)
- 数日後に肌が黒くなる(サンタン)
といった症状が出ます。
?? UV-Bの健康への影響
美容面
- 日焼け(サンバーン・サンタン)
- シミ・そばかす
健康面
- 皮膚がん
- 失明の危険性のある白内障
- 免疫低下(感染症)
UV-Aより有毒性が高いのです。若いうちに浴びれば浴びるほど、皮膚がん発症率が高まります。
?? 皮膚がんと白内障について
皮膚がん: UV-BとUV-Cが主な原因。DNAを傷つけてしまう恐れがあり、損傷が度重なると正常に元に戻していた仕組みに治し間違いが起こり、誤った遺伝情報が生じて発症します。
白内障: 加齢が主な原因ですが、約20%は紫外線が原因になることもあります。
? 目を守る対策
目はもともと照射を防ぐ力が備わっていますが、強く浴びてしまうと負担がかかりすぎてしまい白内障を引き起こします。
できる限りUVカットのサングラスや眼鏡をかけて、目への負担を軽くしましょう。
紫外線C波(UV-C)とは
波長が最も短く、最も強いエネルギーを持っています。
以前までは、オゾン層に吸収され地上にまで届くことは無いと言われてきました。しかし近年問題視されているオゾン層の破壊により、UV-Cも地上に到達する可能性が出てきました。
?? オゾン層破壊の影響
オゾン層が1%減少しただけで「悪性黒色腫」の発生率が約2%上がるとのことです。
そしてその他の皮膚がんは約1.6万人も増えると言われているのです。
近赤外線とは
近赤外線とは、最近注目を浴びている紫外線です。まだ研究を進めている最中で、人体への影響がこれからますます解明されることでしょう。
?? 近赤外線の特徴
- UV-AやUV-Bより波長が長い
- 肌の奥深くの筋組織に刺激を与える
- 筋肉に届く
- 浴び続けると光老化、いわゆるシワやたるみといった肌の衰えを引き起こす

状況別の注意ポイント
季節別の注意ポイント
季節により肌に到達する量は異なりますが、年間を通じて必ず降り注いでいます。
?? 季節による紫外線量の違い
- 真夏:最も多い(真冬の5倍ものUV-B)
- 4月頃から10月頃:比較的多い
夏場だけでなく春から秋にかけて注意をし、対策を心がけましょう。
?? 紫外線対策が必要な理由
- 美容的観点: シワ・シミ・そばかす
- 健康的観点: 皮膚がん・白内障・免疫力低下
場所別の注意ポイント
場所によって浴びる量は変わってきます。
? 場所による紫外線量の違い
緯度による違い
赤道に近づくほど浴びる量は強まります。日本でいうと、南に行くほど強まります。
標高による違い
標高が1000m高くなると約10%増加すると言われています。登山など標高の高い場所に行くのであれば注意をしましょう。
地表の反射率
- 新雪:約80%
- 砂浜:約25%
スキー場や砂浜では特に油断はできません。
室内・車内
紫外線はオゾン層や雲やガラスなどを通るため曇りの日でも8割ほどは地上に降り注いでいます。遮光カーテンを引くか、日焼け止めクリームを塗るなどの対策を徹底しましょう。
出歩くのであれば、日傘や帽子、長袖を着るなど極力直射日光に当たらないように注意しましょう。
天気別の注意ポイント
天気によっても降り注ぐ量は変わってきます。
?? 天気による紫外線量(快晴時を100%とした場合)
| 天気 | 紫外線量 |
|---|---|
| 快晴 | 100% |
| 晴れ | 約90〜98% |
| 薄曇り | 約80% |
| 曇り | 約60% |
| 雨 | 約30% |
パーセンテージは変わってきますが、雨でも肌へ照射しているのです。だとすると、雨でも対策は欠かせませんよね。
時間帯別の注意ポイント
10時〜14時の日中が多く降り注ぎ、最も多いのが12時となります。しかし、早朝や夕方でも安心しきってはいけません。
朝の6時頃から紫外線量は増えていくので、朝からマメに日焼け止めクリームを塗るようにしましょう。
紫外線の長所
これまで注意ポイントをたくさん挙げましたが、陽に当たることが悪いわけではありません。
? 紫外線の良い効果
精神面
ストレス解消といった精神面に関する長所もあります。
健康面
健康維持に必要なビタミンDを生成できるという長所もあります。
適度なビタミンDは、骨格を健康に維持するのに必要であり、様々ながんからも守ってくれる大事な成分です。
必要な日光照射時間は、夏だと15〜30分程度で十分なので、わりと短時間でビタミンDは生成できます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。紫外線といかに共存していくかが重要なのです。
?? 紫外線対策まとめ
紫外線4種類の特徴
| 種類 | 特徴 | 主な影響 |
|---|---|---|
| UV-A | 紫外線の9割 | シワ・たるみ(光老化) |
| UV-B | 強いエネルギー | 日焼け・シミ・皮膚がん・白内障 |
| UV-C | 最も強い | 皮膚がん(オゾン層破壊で到達) |
| 近赤外線 | 波長が長い | 筋組織にダメージ・シワ・たるみ |
対策のポイント
- 季節: 4月〜10月は特に注意(真夏は真冬の5倍)
- 場所: 標高・緯度・反射率に注意(スキー場・砂浜は要注意)
- 天気: 曇りでも60%、雨でも30%降り注ぐ
- 時間: 10時〜14時が最も多い(朝6時頃から増加)
皮膚へのダメージだけでなく、筋肉や健康にまで被害が及ぶ可能性は十分にあります。
いくつ年を重ねても美しくいられることは、誰しもが憧れますよね。それに加えて、健康的でいつまでもいきいきと過ごしていくために、今の生活を見直してみてはいかがでしょうか。
これから暑い夏が待ち受けています。十分な対策を取り入れつつ、紫外線を味方につける関係性を築くことを課題として、今回の記事を参考にしてみてください。
ご購読ありがとうございました。
今回のお話「シミやそばかすを防げ、お肌の天敵である紫外線の種類と予防法」の続き記事へ↓


